【樹木希林さんのことば②】死ぬときぐらい好きにさせてよ
こんにちは
先日、樹木希林さんが娘さんに送った言葉
『おごらず人と比べず~』を紹介しました。
今日は、樹木希林さんを起用した
宝島社の企業広告も印象的だったので、取り上げてみました。
上記ブログにも掲載したものです。
初めてこの画を見たとき、
どこかで見たことあるな~と思ったのと
とても神秘的で、安らかな美しさを
感じました。
この広告は、
英国の画家ジョン・エヴァレット・ミレイの名作
「オフィーリア」をモチーフにしているそうで、
樹木さんが森の中で、微笑を浮かべて水面に横たえています。
宝島社が2016年に全国紙4紙に掲載した企業広告です。
『死ぬときぐらい好きにさせてよ』
のキャッチコピーのしたには
下記が書かれています。
人は必ず死ぬというのに。
長生きを叶える技術ばかりが
進歩して
なんとまあ死ににくい時代に
なったことでしょう。
死を疎むことなく、
死を焦ることもなく。
ひとつひとつの欲を手放して、
身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵芥。
せめて美しく輝く塵になりたい。
それが、私の最後の欲なのです。
出典:宝島社
【宝島社 企業広告意図】
日本の平均寿命は年々更新され、今や世界一。
いかに長く生きるかばかりに注目し、
いかに死ぬかという視点が抜け落ちているように思います。
いかに死ぬかは、いかに生きるかと同じであり、
それゆえ、個人の考え方、死生観がもっと尊重されてもいいのではないか、
という視点から、問いかけています。
「生きるのも日常、死んでいくのも日常」
ご出演いただきました樹木希林さんの言葉です。
「死というのは悪いことではない。それは当たり前にやってくるもので、
自分が生きたいように死んでいきたい。最後は、もろとも宇宙の塵になりて。
そんな気持ちでいるんです。」
死について考えることで、どう生きるかを考える。
若い世代も含めた多くの人々の、きっかけになればと思っています。
ビジュアルは、ジョン・エヴァレット・ミレイの名作「オフィーリア」をモチーフにしています。
構図は原画に忠実に、そこに現代的、日本的エッセンスを加えた部分も。
出典:宝島社
この広告を読んで思うのは、
私は、以前、一緒に仕事をしていた人をガンで亡くしています。
とても悲しい出来事でした。
手術では手遅れで、私も近くにいたので
病院に入院したり、頻繁に通院していたのを側で見ていました。
手術ができないとなると、ガンの場合、
医者は、当たり前のように、抗がん剤を勧めますが
薬を飲んでよくなる人は、一握りだと聞かされました。
それを聞いて、はじめて抗がん剤を飲むのを見たときはとても恐ろしさを感じました。
今思うと、本当にすがるような思いで、薬を飲んだり、治療をしたりしていたけど、これでよかったのかなと思いました。飲まない方は長生きできたのかもと
医者は決められた治療の順番で進めようとします。
患者本人も、それしか良くなる道はないと思い従いますが、
もっと自分でどうしたいのか決めてもいいんじゃないかと思いました。
治療ばかりではなく、ゆっくり時を過ごすのもひとつの選択肢ではないかと。
『死ぬときぐらい好きにさせてよ』を見て
当時のことを色々思い返しました。
今、ニュースでもノーベル賞をとって
話題になっていますが
ガン治療のオポジーボも早く浸透して、
ガン患者にとって、もっと治療の選択肢が広がるよう願います。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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